雪の上に足跡つけて歩いたのはあたしが今ここに存在(いる)ことを証明したかったから。 君の手を振り払うことはいとも簡単だった。けれどそうしなかったのは、 螺旋するこの想いを伝える術すら見つからない。 海がどうして青いか知ってるかいって聞いたら、君はロマンチストな答えを僕に説くだろう。 信じることが重荷になることにすら気付かないでいた僕は、 君が曇り無く真っ直ぐにそう言うから、涙を堪えるのに必死になっていた。 触れられたくない過去くらい誰にだってあるのだろう。そしてそれは君にだって、 その瞳に釘付けになった。きっとぼくは一生それを忘れることはできないだろう。 君に好きと言えるくらいのほんの一握りの勇気がほしい。 決して届かぬと知りながらも抱き続けたこの感情に少し切なく終止符を、 (センチメンタル) ※ 長文ですが、色のついているところだけをお題として使い、 長文をイメージとしてくださっても結構です。 Photo by 水珠 ← |