殺した先にあるもの U 握り締めた拳銃の冷たさ U 血の美しさに眩暈、
凶器に変わる言葉 U 射止めれば心ごと U それはぼくをころした

銃 口 の 奥 に 暗 闇 を 見 た

銃を構えた君の瞳は酷く真剣で、僕は眩暈すら起こしそうなそれに魅入ることしかできなかった。引き金を引く君の指を細く綺麗だねと褒めたのはどれほど前のことだったろう。空を覆う雲は僕の心までも暗く染め上げ、響いた銃声はいつかやっていた刑事ドラマのように耳に響いた。体から飛び出た血はスローモーションのように宙を舞い、永遠のようで一瞬のこの瞬間、確かに僕は暗闇を見た。

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