1222
冬が消えた朝、僕の隣にはもう。/そこには消失が必要だったのだ/フィルムの中の隣人/あなたは薄情なふりをしているね/「うん、君限定でね」/生まれ方を知らないだけ/あなたはきっとわざとしている。(わたしがその笑顔に弱いのを知っている)/その背中ばかりを追いかける。/誰よりも君の孤独を願う/いまならきっと、しんでもいいよ。



1123
僕が笑うのは君が滑稽だからだよ/あの愛の行方を教えてあげる/淋しさなら水没したよ/女々しい来世に乾杯/「わたしたち、きっと不完全結合なのよ」/最後に笑うのはあなただけ/普遍の矛盾/あなたと二人で死海に沈むよ/もう夏は巡ってこないのだ。



0913
月に飛ぼう、そしたら君に会えるから/たゆたう鼓動/さあ、紡いでごらん/ピカソの胃酸/その色はあなたの色だった。どこかへ置き忘れた色だった。/つなぐ、つなぐ、つなぐ、 ( 途絶える )/まどろむ祈り/七日目の晩餐/「私たち、愛し合えてた?」/僕が泣けない理由がここにあります/愛しい白さ/彼女を殺したのは貴方の罪です/約四百の嘘



0823
あなたを色どる吐息の数を/神様の絶命日/ときどき死にたくなったらおもいだしてね、/黄泉の世界はさびしいらしいよ/飛びきり甘い涙をあげる/君の魅力にだれも気付かないでくれたらいい。/純度100%のあなたを頂戴/恋のギロチン台に立つ/星下(せいか)のまどろみ/君を殺すための幾つもの理由を並べてみたけれど、/焼け焦げた心臓の在り処



0811
そうだ神様、ぼくを孤独の王にして/さみしがり屋の亡霊/哀しい人造人間の末路/頼まれなくても殺してあげる/「あ、僕充電式なんで」/すべてを許せたわけではなかった/すべてを愛せたわけでもなかった/あなたのいない世界はこんなにもやさしい



0802
エクメネで僕らは最後を迎える/神様の物語/もう探すことはないでしょう、並んで見上げたあの空を/洞窟で終わる隣/「私は懐柔されません」/ゆらゆら、たゆたう、君の声/絶望しか映さない双眸に興味などありません/彼は正解だった/愛を紡ごう、哀を唄おう/冷たい夜に迎えに来てね/君の亡骸は愛せない








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